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犬が震えるのは?
犬が震えることは、日常生活の中で見られる行動のひとつで「寒さ」や「感情的要因」が一般的に多いのですが、飼い主様にとっては「寒いのか」「不安なのか」「病気の兆候なのか」といった判断が難しい場合があります。震えには、単なる一時的な生理現象から深刻な病気まで、さまざまな原因が潜んでいることがあります。ここでは、犬の震えについて詳しくお伝えし、飼い主様がその原因を理解し、適切な対応を取れるようにお手伝いします。
犬が震える 症状
震えは体の一部、または全身で起こる小刻みな動きです。主な症状は以下の通りです:
- 一時的な震え:寒さや緊張で一時的に見られる震え。
- 断続的な震え:一定の間隔で繰り返される震え。
- 持続的な震え:原因がある程度進行している場合に見られる、止まらない震え。
- 部位特定の震え:例えば、後ろ足や前足のみが震える場合。
これらの症状が単なる環境要因によるものか、内臓疾患や神経疾患の兆候であるかは、他のサイン(食欲不振、嘔吐、元気がないなど)と合わせて観察することが大切です。
犬が震える 原因
犬が震える原因は、多岐にわたります。ここでは主な原因をいくつかご紹介します。
1. 寒さ
犬種や体格によって寒さに対する耐性は異なります。特に小型犬や毛の短い犬種は、気温の低下に敏感で震えやすいです。
2. 感情的な要因
緊張、不安、恐怖などのストレスが原因で震えることがあります。例えば、雷や花火の音に対して恐怖を感じる犬は震えることが多いです。また、高い台の上に乗せてみると怖さから震えているのがわかります。
3.病気
震えは、さまざまな病気の兆候として現れることがあります。以下にいくつかの例を挙げます。
- 甲状腺機能低下症:ホルモン不足が筋肉や神経に影響を与え、震えを引き起こすことがあります。特に寒さやストレスで悪化する場合が多くなります。
- 椎間板ヘルニア:神経が圧迫され、痛みから震えることがあります。
- 腎不全:体内の毒素が蓄積することで震えを引き起こす場合もあります。
4.薬剤や中毒
特定の薬剤や中毒物質により神経系が影響を受け、震えることもあります。例えば、チョコレートやキシリトールなどの摂取は犬にとって危険です。
5. 老化や神経疾患
加齢に伴う神経系の衰えや、神経疾患も震えの原因となります。
犬が震える 診断
震えの原因を特定するために当院では必要に応じて以下のような検査を行い、原因を探ります。
1. 問診
飼い主様から、震えの頻度、持続時間、発症状況(例えば食事中、散歩中など)を伺います。
2. 身体検査
体温、心拍数、呼吸数、脱水症状の有無、神経反射などを確認します。
3. 血液検査
甲状腺、低血糖、感染症、腎臓や肝臓の機能異常などを調べます。
4. 画像診断
レントゲン、エコーを用いて、骨や神経、内臓の異常を確認します。
5. 追加検査
必要に応じて、尿検査やホルモン検査を行います。
犬が震える 治療
震えの原因によって治療法は異なります。当院では、以下のような治療を提供しています。
1. 寒さや環境要因への対応
室温の調整や防寒具の使用を推奨します。また、寒さが原因でない場合、快適な環境作りを提案します。
2. ストレスの軽減
震えが緊張や不安による場合、飼い主様にストレス管理の方法をご案内します。必要に応じて、抗不安薬を処方することもあります。
3. 薬物療法
甲状腺機能低下症には甲状腺ホルモンの内服、低血糖にはブドウ糖の投与、感染症には抗生物質、痛みには鎮痛剤を使用します。また、特定の神経疾患には適切な薬を処方します。
4. 外科的治療
椎間板ヘルニアなどで外科的処置が必要な場合には、専門的な手術を行っていきます。
5. リハビリテーション
老化や神経疾患の場合、適切な運動療法やリハビリテーションを組み合わせることで症状を軽減するサポートをします。
まとめ
犬が震える原因はさまざまであり、その背景には単なる環境要因から深刻な疾患までが含まれます。早期に原因を特定し、適切な対処を行うことが大切です。
当院では、震えに関する診断や治療を行っております。愛犬の震えが気になる場合は、当院までご相談ください。飼い主様と愛犬の生活が安心して過ごせるよう、サポートします。