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犬の肉球や鼻がカサカサする原因は?乾燥・ひび割れの原因と対処法

「犬の肉球がカサカサしている」「鼻が乾燥しているけれど大丈夫?」「肉球がひび割れてきた」など、愛犬の肉球や鼻の変化が気になったことはありませんか?

犬の肉球や鼻は、季節や環境によって一時的に乾燥することがあります。その一方で、皮膚炎や角化異常、感染症などが原因となっている場合もあります。

特に、肉球のひび割れや出血、赤み、痛み、歩きにくそうな様子がある場合や、鼻の乾燥が長期間続く場合には、単なる乾燥と決めつけず原因を確認することも大切です。

浜松市中央区にある動物病院のけんご動物クリニックでは、犬の肉球や鼻の乾燥・角化異常の診断、治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

犬の肉球や鼻がカサカサしている状態とは

犬の肉球や鼻の表面は「角質」と呼ばれる組織で覆われています。

角質は皮膚の一番外側にあり、外からの刺激や乾燥から体を守るバリアのような役割をしています。

この角質が乾燥したり、必要以上に厚くなったりすると、表面がザラザラ・カサカサして見えることがあります。

角質が過剰に厚くなる状態を**「過角化(かかくか)」**といいます。

軽い乾燥であれば大きな問題にならないこともありますが、角質が厚く硬くなると、ひび割れや出血につながることがあります。

また、犬の鼻は「濡れている=健康」「乾いている=病気」と思われることがありますが、必ずしもそうではありません。

寝起きや室内の乾燥などによって、一時的に鼻が乾いていることもあります。大切なのは、乾燥だけではなく、ひび割れ、かさぶた、出血、色の変化など、ほかの異常がないかを確認することです。

犬の肉球や鼻がカサカサする–具体的な症状-

犬の肉球が乾燥している場合には、

・肉球の表面がカサカサ、ザラザラしている
・肉球が硬くなっている
・白っぽく粉をふいたように見える
・肉球にひび割れがある
・赤みや腫れがある
・出血している
・肉球を頻繁になめる
・歩き方がおかしい、足を浮かせる

などの症状がみられることがあります。

鼻の場合には、

・鼻の表面が乾燥している
・鼻がカサカサ、ザラザラしている
・角質が厚くなっている
・鼻にひび割れがある
・かさぶたができる
・出血する
・鼻の色が変化する

などがみられることがあります。

単純な乾燥なのか、病気による変化なのかは、見た目だけでは判断が難しいことがあります。

犬の肉球や鼻がカサカサする原因

① 空気の乾燥

冬場やエアコンを使用する季節は、室内の湿度が低下して肉球や鼻が乾燥しやすくなります。

軽度で、赤みや痛みなどを伴わない場合には、環境による一時的な乾燥のこともあります。

② 加齢による変化

高齢犬では、若い犬と比較して皮膚の状態が変化し、肉球や鼻の角質が厚くなることがあります。

特にシニア犬で「最近、肉球が硬くなってきた」「鼻が以前よりガサガサしている」と感じる場合には、加齢による過角化が関係していることがあります。

③ 散歩や地面からの刺激

夏場の熱いアスファルトや冬場の冷たい路面、硬い地面などによる刺激で、肉球が傷ついたり乾燥したりすることがあります。

散歩後に急に肉球をなめるようになった場合には、やけどや外傷、異物などにも注意が必要です。

④ 皮膚炎や感染症

細菌や真菌(カビの仲間)などによる皮膚炎が肉球周辺に起こることがあります。

赤み、腫れ、かゆみ、痛み、においなどを伴っている場合には、単なる乾燥ではない可能性があります。

⑤ アレルギー性皮膚炎

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などでは、足先に炎症が起こり、肉球や指の間を頻繁になめたり噛んだりすることがあります。

なめ続けることで皮膚のバリア機能が低下し、さらに炎症が悪化することもあります。

⑥ 角化異常

角質が必要以上に作られることで、肉球や鼻が硬く、厚くなることがあります。

このような状態を**過角化症(かかくかしょう)**と呼びます。

年齢や体質に関連するものから、ほかの病気に伴って起こるものまで原因はさまざまです。

⑦ 免疫が関係する皮膚疾患など

頻度は高くありませんが、免疫が関係する皮膚疾患などによって鼻や肉球に異常が現れることもあります。

鼻の色が変わる、ただれる、かさぶたが繰り返しできる、出血するなどの変化が続く場合には注意が必要です。

犬の肉球や鼻がカサカサするときの診断

診察では、肉球や鼻の乾燥の程度だけでなく、

・赤みや腫れがないか
・ひび割れや出血がないか
・かゆみや痛みがないか
・角質が異常に厚くなっていないか
・ほかの皮膚にも異常がないか
・いつから症状があるのか
・症状が悪化していないか

などを確認します。

必要に応じて、皮膚の細胞や細菌などを調べる皮膚細胞診、真菌などを調べる検査、血液検査などを行うことがあります。

症状や経過によっては、皮膚の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる 皮膚生検(病理組織検査) が必要になることもあります。

単なる乾燥に見えても、背景に皮膚疾患などが隠れている場合があるため、長期間改善しない場合には原因を確認することが重要です。

よくある質問

一時的に鼻が乾いているだけであれば、必ずしも病気とは限りません。寝起きや室内の乾燥などでも鼻は乾くことがあります。ただし、ひび割れ、出血、かさぶた、ただれ、色の変化などを伴う場合や、乾燥が長く続く場合は動物病院にご相談ください。

軽い乾燥だけで、痛みやひび割れがなければ通常の散歩ができる場合もあります。ただし、出血や深いひび割れ、赤み、痛みがある場合や、足を浮かせて歩く場合には散歩を控えて受診することをおすすめします。

人間用のクリームには、犬がなめることを想定していない成分が含まれていることがあります。動物病院では犬用の保湿剤などをお出しできます。なめても問題のない製品を使用することをおすすめします。

軽度の乾燥であれば改善することもありますが、深いひび割れや出血がある場合には炎症や感染につながることがあります。ひび割れが広がる、痛がる、出血する、繰り返す場合には動物病院を受診してください。

少量のワセリンが保湿目的で使用されることはありますが、状態によっては保湿だけでは改善しないことがあります。カサカサが強い、角質が厚い、赤みや出血を伴う場合には、保湿を続けるだけでなく動物病院で原因を確認することをおすすめします。

犬の肉球や鼻がカサカサするときの治療

治療は原因によって異なります。

軽度の乾燥であれば、犬用の保湿剤などを使用して肉球や鼻の乾燥を防ぎます。

角質が厚くなっている場合には、状態に応じて角質を柔らかくする外用剤などを使用することがあります。

細菌や真菌などによる皮膚炎がある場合には、それぞれの原因に合わせた治療を行います。

また、アレルギー性皮膚炎などが背景にある場合には、肉球だけを治療しても再発することがあります。そのため、原因となっている皮膚疾患をあわせて治療することが大切です。

ご自宅では、肉球を清潔に保つことに加えて、散歩後に濡れたままにしないことや、夏場の熱いアスファルトを避けることも重要です。

犬の肉球や鼻のカサカサは、単なる乾燥の場合もあれば、皮膚炎や角化異常などが関係している場合もあります。

「以前より肉球が硬くなった」「ひび割れている」「鼻のカサカサがなかなか治らない」「赤みや出血がある」といった場合には、一度動物病院でご相談ください。

まとめ

犬の肉球や鼻がカサカサしている場合、空気の乾燥や加齢などによる一時的な変化のこともありますが、皮膚炎やアレルギー、感染症、角化異常などが原因となっていることもあります。

特に、肉球のひび割れや出血、赤み、痛みがある場合や、鼻のカサカサ・ガサガサが長期間続く場合には、単なる乾燥と決めつけず注意が必要です。

軽度の乾燥であれば保湿などで改善することもありますが、症状が繰り返す場合や悪化している場合には、原因に応じた治療が必要になることがあります。

「犬の肉球がカサカサして治らない」「肉球がひび割れている」「鼻の乾燥が続いている」など、気になる症状がありましたら、お気軽に浜松市の動物病院のけんご動物クリニックまでご相談ください。

また、当院ホームページ内の皮膚科もあわせてご覧ください。

袴田 健吾 先生の写真

この記事の監修

袴田 健吾                        Kengo Hakamata

けんご動物クリニック 院長・獣医師

浜松市出身。獣医師国家試験合格後、県内外の動物病院で経験を積み、浜松市中央区「けんご動物クリニック」を開院。

犬・猫の一般診療から予防医療、歯科・皮膚科など幅広い診療に対応し、地域のホームドクターとして日々の健康管理から専門的な治療までサポート。

スタッフみんなで飼い主様とペットに寄り添う診療を目指しています。

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