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犬の咳(せき)について
浜松市中央区にある動物病院の「けんご動物クリニック」です。
今回は犬の咳についてご説明させていただきます。
犬が咳をする原因は気管虚脱、心臓病、感染症などさまざまです。咳が続く、夜に悪化する、吐くような咳は注意が必要です。
当院では咳(せき) の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。
犬の咳とは
浜松市の動物病院のけんご動物クリニックに来院される飼い主様から犬が咳をしているいう相談をよく受けます。
犬の咳(せき)は、気管・肺・心臓など呼吸器や循環器に異常があるときに起こる重要なサインです。
「ケホッ」「カハッ」「カカッ」といった軽い咳から、「逆くしゃみのような音」「吐くような咳」「ガーガーとアヒルの鳴き声のような咳」まで、さまざまな種類があります。
人の咳と同じように、犬も ウイルス感染・細菌感染・気管の炎症・気管虚脱・心不全・アレルギー・誤嚥(ごえん)・逆くしゃみ など多くの病気で咳が出ます。
特に近年は「犬が咳止まらない」「犬の咳が夜に悪化する」「シニア犬になって咳をするようになった」と来院される飼い主様が増えています。
咳は一時的に見えても、重大な疾患の早期サインである可能性もあるため、放置は禁物です。
犬の咳の症状
犬の咳には以下のような特徴があります。飼い主様が心配する症状も含めてご紹介します。
● 乾いた咳(カラ咳)
「ケッケッ」「コホッコホッ」とした乾燥した咳。
多くは 気管支炎・ケンネルコフ(犬の風邪) など上部気道の感染で見られます。
● 湿った咳(痰が絡んだような咳)
「ゴホンゴホン」と重たい咳。
肺炎や気管支炎など、下部気道の炎症が疑われます。
● アヒルが鳴くような咳(ガーガー音)
小型犬に多い“気管虚脱”の典型的な咳です。
特に ポメラニアン、チワワ、トイプードル、ヨーキー、マルチーズなどが多い傾向があります。
● 吐くような咳(えずくような咳)
「オエッ」とえずくような咳は、心臓病(僧帽弁閉鎖不全症) でよく見られます。
年をとってきて、夜間〜明け方に悪化することも多く、「夜になると咳き込む」という検索が多い症状です。
●逆くしゃみ(ズズズッという音)
見た目は苦しそうですが、多くは命に関わるものではありません。
チワワに多く、鼻をすする音がします。
犬の咳の原因
犬の咳には非常に多くの原因があります。代表的な原因を紹介します。
① 感染症(ウイルスと細菌が主体になります)
・ケンネルコフ(犬の風邪)
・犬パラインフルエンザ
・マイコプラズマ感染
特に 子犬の咳 は注意が必要です。
② 気管虚脱(小型犬に多い)
気管がつぶれてしまい、ガーガーと特徴的な咳を引き起こします。
運動時、興奮時に悪化しやすく、進行すると呼吸困難を起こします。
③ 心臓病(特に僧帽弁閉鎖不全症)
シニア犬でとても多い病気です。
心臓が弱る → 肺に水がたまる → 湿った咳・夜の咳 が出るという流れで悪化します。
④ 気管支炎・肺炎(炎症)
咳が長引く場合は炎症が強いことが多く、抗生物質や抗炎症薬が必要になります。
⑤ アレルギー
ハウスダスト、花粉、香水、アロマ、タバコなどが刺激となり咳が出ることがあります。
⑥ 誤嚥(ごえん)や喉の炎症
フードの誤嚥、のどの炎症、異物なども咳の原因に。
⑦ 逆くしゃみ(ズズッという音)-チワワに多い
興奮したり、ホコリ・においなどの刺激が加わると、のど(鼻の奥)の筋肉が一時的にギュッと縮まり、気道が細くなってしまう反射がおこります。
その状態でワンちゃんが空気を吸い込むと、狭くなった通り道を空気が通るため 「ブーブー」「ガーッ」 といった音が出ます。
犬の咳の診断
必要に応じて検査をしていきます。
● 身体検査・聴診
心臓の雑音や肺の異常音をチェックします。
● レントゲン検査(X線)-DR
気管虚脱、肺炎、心拡大の有無を評価します。
● 超音波検査(心エコー)
心臓病が疑われる場合に行います。
● 血液検査
感染症や炎症の程度を確認します。
● 自宅での咳の動画確認
飼い主様がスマホ等で撮影した咳の動画は診断に役立ちます。
犬の咳の治療
治療は原因によって大きく異なります。
① 感染症の場合
抗生物質、咳止め、去痰薬を使いながら安静にする。
② 気管虚脱の場合
・気管支拡張薬
・咳止め
・抗炎症薬
・体重管理
・ハーネス使用
重度では手術が必要なケースもあります。
③ 心臓病の場合
・強心薬
・利尿剤
・ACE阻害薬
などを組み合わせて心臓の負担を減らし、咳を軽減します。
④ 気管支炎・肺炎
抗生剤、ステロイド、気管支拡張薬などを病状に合わせて使用します。
⑤ アレルギー
環境改善・アレルギー薬で症状を抑えます。ぜんそくの場合には吸入ステロイド薬などを自宅で使用します。
● 生活上のポイント
・興奮させない
・散歩は短く
・乾燥対策(加湿する)
・首輪 → ハーネスへ変更-気道を圧迫しないハーネスもあります。
上記のような日常生活の工夫で咳が大きく改善することもあります。
まとめ
犬の咳は軽いように見えても、気管虚脱・心臓病・感染症など命に関わる病気の初期症状であることも少なくありません。
特に 咳が長引く・夜にひどい・吐くような咳・呼吸が苦しそう という場合は早めの受診がおすすめです。
けんご動物クリニックでは咳の治療を行っておりますので、浜松市で動物病院をお探しの方で、気になる症状がある場合はご相談ください。
また、当院ホームページ内の子犬・子猫の感染症治療、予防ワクチン・健康診断、循環器科もあわせてご覧ください。



この記事の監修
袴田 健吾 Kengo Hakamata
けんご動物クリニック 院長・獣医師
浜松市出身。獣医師国家試験合格後、県内外の動物病院で経験を積み、浜松市中央区「けんご動物クリニック」を開院。
犬・猫の一般診療から予防医療、歯科・皮膚科など幅広い診療に対応し、地域のホームドクターとして日々の健康管理から専門的な治療までサポート。
スタッフみんなで飼い主様とペットに寄り添う診療を目指しています。
お問い合わせは
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