小動物の病気

最近では、さまざまな動物を家族に迎える飼い主様が、増えてきました。ここでは、病状・症状の一例をあげています。

*これらは一般的な症状と病状であり、あくまで簡易的な目安です。
ご自身での判断は避けていただき、獣医師にご相談下さい。

うさぎ

写真:うさぎ

あげる餌は、牧草と菜とペレットフードを同量ずつ与えることを目安にしてください。
又、牧草はチモシーの方が、好ましいです。

○目の周りが汚れる、開かない、腫れている
結膜炎、角膜炎、鼻涙管閉塞 など

○食欲不振

  • 胃の中で消化しきれず留まってしまう胃内うっ滞症(餌の中で牧草の割合が少ないとなりやすくなります)であることが多い。
    胃内うっ滞症・餌の中で牧草の割合が少ないとなりやすくなることがあります。


○体中をよくかいたり、かんだりする。

  • 細菌性、真菌性、寄生虫性などの皮膚炎や、床が硬いことにより足底に潰瘍ができたりします。
    皮膚炎(ハウスダストや食餌のアレルギー性、感染性 など)


○餌などを食べにくそうにしている

  • 歯はずっと伸び続けるので臼歯が伸びて舌に当たることで食べづらくなったりします。

日常管理
食餌に気をつけ、ケージの衛生状態を保ち、歯は伸び続けているようならば定期的に切っておくとよいでしょう。

○ゲージなど硬いものをかむ、餌などが食べにくそうにしている
歯のトラブル。(歯はずっと伸び続けるので)口が閉じにくくなったりします。臼歯が伸びて舌に当たることで食べつらくなったりもします。

○便が柔らかい

予防法
ゲージの衛生状態を保ち、歯は定期的に切っておくとよいでしょう。

フェレット

写真:フェレット

狭いところが好きな動物で、室内で放したときなどに異物を誤飲することが多いので注意が必要です。高齢になると副腎疾患を起こすことも多いです。

○体中が脱毛してきた、メスで外陰部が腫れている、オスで尿が出にくい。

  • 副腎疾患。外科的に治療することや、手術が負担になる場合には内科的に注射を用いる事もあります。

日常管理
床に飲み込みそうなものを置かないようにする。高い場所、狭い場所に気をつける。

狭いところが好きな動物で、室内で放したときなどに異物を誤飲することが多いので注意が必要です。
副腎疾患を起こすことが多いです。

○毛がよく抜ける
皮膚炎、内分泌性皮膚疾患など

○便が柔らかい
餌の食べすぎ、食餌が合わない、など

ハムスター

写真:ハムスター

低血糖になる例がよくみられます。食餌が少ないとなるので、置き餌でなくても、餌量は多めにあげるとよいでしょう。

○元気がない

  • 低血糖、低体温のほか、悪性腫瘍であることもあります。


○毛繕い以外に、体をかいたりかんだりする。

  • 細菌感染が一般的ですが、寄生虫が原因のこともあります。

日常の管理
チップをこまめにかえてゲージの衛生状態を保つ、定期的に触診を受ける(腫瘍など)

  • 感染症や食餌が合わず、お腹をこわしているなどの他、悪性腫瘍の疑いがあることもあります。
  • ハウスダストでのアレルギー性の皮膚炎など。

予防法
ゲージの衛生状態を保つ、定期的に触診を受ける(腫瘍の検診) など